人生に疲れてしまった。毎日がつらくて仕方ない。そういった場面では休息が必要です。決して根性だけで乗り切ろうとせず、お休みするべきです。
こころに余裕がないと自分にも他人にも優しくできません。そうして様々な状況が悪循環へとおちいってしまう危険性があるからです。
この記事では、人生を穏やかにする方法を紹介します。
テーマはずばり「休息」。基本中の基本であり、みなさんご存知の解決法だと思います。今さら語るような内容ではないかもしれません。
でも、ここに触れないわけにはいきません。なぜなら、いまだにお休みをしていない人がたくさんいるからです。
基本中の基本である、休息。今回はこの休息についてまとめてみました。
❦ 休息することによって期待できる効果
休息はつらい人生を穏やかにする基本となる解決法なので、借金や離婚といった物理的トラブルを除いたあらゆる「つらい」に効果が期待できると思います。
例えば、こんな「つらい」にこころ当たりがあったりしませんか?
❦ 人間関係に疲れてつらい
❦ 毎日の仕事や日常が、本当に、本当につらい
「つらい」という感情が生まれるのには、必ず理由があります。これは私たちの体が私たちの心に呼びかけるアテンションの一種です。決して、あなたが弱いというわけではありません。
人間関係や仕事や家事を、頑張りすぎてはいませんか?それも、誰にも認めてもらえないまま。
つらいのは、きっと頑張りすぎているから。疲れすぎてしまっているから。だって、心や体が疲れていては、状況に関係なく、あらゆることがつらくなってしまいますから。
まずは「つらい」の根本となるそれを、取り除いてあげることが大切なのです。
❦ そんなこといったって、休めない?
ええ、もちろん知っています。そんな簡単にお休みできたら、苦労してはいませんよね。
時間は止まってくれません。お金はどんどん無くなります。何もしなければ、人としての尊厳を保つことすらままなりません。将来のことを考えるならば、今休むわけにはいかない…。

人って、どうして休みたいときに休めないの…?フクロウのかーむさんはとっても不思議…
すごく、すごく理解できます。しかしながら、どんな理由や事情があったとしても、私はお休みすることをおすすめせずにはいられません。
①もっとも優先されるべき休息
ここでいったん立ち止まって考えてみてほしいこと。それはあなたの人生において、今もっとも優先されるべきことは何なのか、です。
その答えによっては、あるいはお休みという選択が最適解ではないケースだってあります。
でも、優先されるべきことのために、今は休むことを優先するべきというケースが、本当に、本当に多いんです。

優先されるべきことのために優先するべき?日本語がちょっとおかしいかもね。ほっほー。
仕事がつらいけど、休んでしまったらお金がもらえない。でも、このまま頑張り続けて病気になって、働けなくなったら…?
育児がつらいけど、親であるわたしが育ててあげないと。でも、虐待やネグレクトになるまで追い詰められてしまったら…?
人付き合いがつらいけど、孤独になるほうがもっと怖い。でも、そうして自分や家族を大切にできなくなってしまったら…?
②休むための方法を探す
とてもじゃないけど休めない。そういうときはまず、休むための方法を探してみてください。
自分ではない誰かや何かに頼るということをまずは考えてみてください。人は独りではとてもじゃないけど生きてはいけません。「頼る」というのはとても大切なことです。
一例ですが、お休みを確保するための行動として、以下のような選択肢があると思います。
- 家族や友人に援助をしてもらう
- 相談窓口を調べて電話をする
- お金を使って人を雇ってみる
- 休業手当などの制度を利用する
これら選択肢の詳細な内容については、また別の記事で解説してみたいと思います。ここではシンプルな例だけを挙げてみます。
「家族や友人に援助をしてもらう」は、やらなければならないことを家族や友人に手伝ってもらうことで休む時間を確保する…
「相談窓口を調べて電話をする」は、悩みを相談することで解決のアドバイスを第三者からもらい、休息を含めた手段を探る…
「お金を使って人を雇ってみる」は、育児や家事であれば家政婦さんを雇うなど、お金によって休む時間を確保する…
「休業手当などの制度を利用する」は、収入を維持したまま休める制度などを調べて、安心して休息する手段を探る…
みたいな感じです。難しく考える必要はありません。肝心なことは、何かしらお休みする方法は必ずある、ということです。
だって、手術が必要で入院せざるを得ない状況であったら、どんな理由があっても休むしかないですよね。「つらい」が大きく膨れ上がってしまったときは、それと同じ。緊急事態なんです。
❦ 休むことで、こんな変化が起こる
では、お休みすることに成功した場合、日常にどんな変化が生まれるのでしょうか。
私は専門家ではないため医学的根拠などはありませんが、つらいときに病院の療養病棟で半年間ほど入院した経験のある、いわばお休みのプロです。
そんなプロフェッショナル、かーむさんがお休みによって感じた変化をちょっとだけ紹介してみたいと思います。
- 徐々に気持ちが穏やかになる
- 他人に感謝できるようになる
- もう一度、挑戦してみようと思える
①まずはストレスから解放されよう
もっと変化について書き出そうと思えばいくらでも挙げられるのですが、ここでは代表的な気持ちの変化のみにとどめておきます。周囲の視線や金銭面、社会的立場など、もちろん状況面での変化も多くあります。
しかし、「つらい」を解消するためにもっとも大切なことは、やはり気持ちの変化。そう、休息によって得られる一番の恩恵はストレスからの解放です。
ストレスは人生のあらゆるものを蝕んでいきます。ストレスというお化けに首輪を繋がれたままでは、つらい人生を変えることはできないと私は思います。

思うような人生を送るための、根本ともいえるかもしれないね。
②病気を治療するための休息
うつ病や不安障害などの病気や症状は、休息や睡眠が治療のベースになることが多いかと思います。
私はうつ病を発症してから寛解するまで、実に6年の歳月を費やしました。全てが無駄ではありませんでしたし、今さら後悔もしていません。
ですが、あの時にもっと早く休息をしていれば、と思うことはあります。
今はまだ病気と診断されていない人も、そんなにつらいのであれば病気になっている、またはなってしまう可能性が高いかもしれません。こころ(脳)の病気に限らず、ストレスはあらゆる病気の元凶となります。
病気になってまで頑張る必要はありません。何故なら、頑張る以外にも、いくらでも方法はあるから。ポツポツと滴り落ちる「つらい」がたまって器から溢れてしまわないよう、今のうちに少しでも排水溝に流しておくべきです。
❦ ゴールにたどり着くための休息
毎日たくさんの努力をすることで、たくさんのものが積み上げられます。その一方で、頑張らなきゃ、頑張らなきゃと張り詰めすぎてしまっては、たくさんのものが崩れ落ちていきます。
頑張りすぎて、とってもつらくなってしまった。そういうときは、いったん立ち止まってみてはいかがしょう。なにも、ずっと休み続けるわけではありません。いったん休息をするだけです。
「つらい」から解放されて改めてスタートを切ってみたら、いつのまにか靄が晴れて、ゴールまでの道のりが晴れやかなものになっている。そういうことが、あるんです。
人生がつらいと感じているたくさんの人が、一人でも多く休息できることを願ってやみません。
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